おぐらびーつどっとこむ

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僕が最初の『住みたかった街』に住まなかった理由

こんにちはオタクです。

オタクなので住みたい街、となると秋葉原です。

むしろ今では住みたい街というより住みたかった街といった方が正しいかもしれません。

 

秋葉原駅はJR山手線・JR京浜東北線JR総武線東京メトロ日比谷線つくばエクスプレスの5路線が乗り入れており非常に交通の便に優れている。

また秋葉原駅から徒歩圏内に都営新宿線岩本町駅東京メトロ銀座線末広町駅がありその気になれば上野駅御茶ノ水駅だって歩いて行ける。

昭和通りを超えて浅草橋方面へ総武線沿いに歩いていけば安くて下町感溢れる飲食店も多く、秋葉原駅周辺にはちょっと良い雰囲気の飲食店だってある。

勿論オタクにとっては「聖地」とも言われるだけありアニメや漫画(商業・同人)やトレーディングカード、ゲーム、模型といったオタク趣味の専門的なお店からパソコンや家電製品、電子部品といったものまで数多くのニッチな専門店が軒を連ねている。メイド喫茶コスプレ喫茶、コンセプトカフェといったお店が一点に凝縮しているのもあり非常に個性的な街となっている。

夜遊びたければバグースだってあるし、ナイトクラブ「秋葉原 MOGRA」だってある。駅と直結の商業ビルだってあるしバカデカいヨドバシカメラだってある。秋葉原って案外何でもある便利な街だったりする。

日曜日には中央通りの一部が歩行者天国となりお祭りのように活気づいている。

オタクからしてみれば勿論、そうでない人たちにとっても交通の便や多種多様な飲食店などがあり秋葉原とは案外住みやすい街なのかもしれない。と思っていた。

そもそも僕はオタクなので上京する前は「絶対秋葉原(もしくは近辺)に住みたい」なんてことをよく考えていた。

そしていざ上京し、実際に住む家を決める段階まで来た。

僕は秋葉原に住むことを諦め秋葉原(というか都営新宿線岩本町)から5分の森下に2年間住むことになった。秋葉原へもアクセスしやすく職場へも出やすく、家賃が予算内であり住居設備も自分の理想条件と合致するような物件を見つけることが出来たからだ。

さて、僕が何故秋葉原に住むことを諦めたのかという理由だが最大にして唯一の理由が家賃だ。秋葉原の賃貸はいかんせん家賃が高い。

秋葉原”の定義が

秋葉原と呼称される区域の明確な定義はないが、東京都が策定した都心等拠点地区における秋葉原地区の範囲は、東は昭和通り、西は昌平橋通り、南は神田川、北は蔵前橋通りに囲まれた区域、すなわち東京都千代田区外神田一丁目・外神田三丁目・外神田四丁目・神田佐久間町一丁目神田花岡町神田相生町神田練塀町神田松永町台東区秋葉原を指す 

 

秋葉原 - Wikipedia より引用)

とのことで東京都の中心部に非常に近い。

東京都内の各所へのアクセスだって良い。

そりゃ社会に出たての若造が住めるような家賃相場のエリアじゃないわけだ。

以下は【SUUMO】秋葉原駅(東京都)の賃貸マンション家賃相場・賃料相場から一人向け賃貸の家賃相場を抜粋させてもらったものなのだが見ての通り東京の23区の中でも港区程とは言わないがとてもじゃないが住むには厳しい街だということがわかる。家賃補助がたんまり出るとか高収入であれば話は別なのだが。

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ボロボロで狭い築古木造2階建てアパートみたいなのでもあればあるいは・・・と思って探してみたもののそもそもそういった物件があまりない。秋葉原はオタクの聖地であるだけでなくデカいオフィスビルがあったり色々な会社の事務所があるようなオフィス街でもあるのだ。ちょっと都市部から離れた住宅街、みたいなものがまったくない。

家賃が高く住む物件もなかなか無い

なので僕は秋葉原に住むのを諦めた。

それでも秋葉原岩本町駅)から電車で5分のところに住んだのは秋葉原に住みたかったという気持ちの表れではなかろうか。家探しも結局浅草橋~錦糸町といった秋葉原に出やすい場所で探していたし、秋葉原に住むことに憑りつかれていたというか秋葉原という街にしがみついていたのかもしれない。

2年間秋葉原に近い街」ということで半ば妥協のように森下に住んでいたが(森下が好きな人たちすみません)住んでみると意外と知らなかった森下の良い点がたくさん見つかった。

 

そもそも都内に住んでいても森下なんてマイナーな駅(森下が好きな人たちすみません)知らない方もいらっしゃると思うんですが江東区墨田区にまたがっており都営大江戸線と都営新宿線が乗り入れているためアクセスも良好。下町情緒あふれる街並みで住宅街はとても静か。子連れのファミリー層も多く、夕方や休日なんかは近所の公園が子供たちで賑わっている。単身向けの賃貸住宅も多く、駅近くには一人でも入りやすい飲食店もあり生活も困らない。大変住みやすく住み心地の良い街でした。

 

良い街でした、というのは森下を離れることにしたからだ。

僕はオタクでアニメもゲームも漫画も好きだ。ただ秋葉原に行かなくてもオタクコンテンツを楽しむことができる便利な時代なのだ。グッズが欲しければ通販で良いし、映像配信サービスでアニメだって見ることができる。音楽だってストリーミングが主流になっている。(好きなアーティストとかは未だにCDを買うけれど。何枚も。)

そしていつからか秋葉原に近いのに秋葉原に行かないようになっていた。行っても月1回2回程度だ。

別に無理して引っ越しをする必要はなかったが更新の時期に差し掛かっていたこと、友人の話を聞いているうちに「高円寺」という街に魅力を感じ、いつか住みたいと思っていた等々の理由で引っ越しを決意した。

秋葉原に住みたい」という重力から解放された気分だった。

秋葉原に悪いイメージはまったく持っていないので「解放」という言葉を使うのも微妙な心境ですが。

僕の中では秋葉原は完全に「住みたい街」から「住みたかった街」になっていた。住みたかった街ではあるが住まなくてよかった街でもある。住んでいたらもっと気持ち悪いオタクになっていたかもしれないし(秋葉原に住んでいる人たちごめんなさい気持ち悪いとは思っていないです)きっと破産していた。家賃滞納して住む場所もなく実家に帰るかホームレスになっていたかもしれない。

そして新たな「住みたい街」高円寺へと引っ越した。

※実際にはJR高円寺駅ではなく丸ノ内線新高円寺駅の方が近いのだがエリア的に高円寺といって差し支えないと思うので「高円寺に住んでる」と言い張っている。

まだ半年も住んでいないが高円寺は「住んで良かった街」となりつつある。

商店街の個性豊かなお店や景観が好きだし、飲食店も安くて美味くて量が多いという店がたくさんある。お酒も種類豊富でとにかく安い。商店街から少し外れたところにあるちょっと薄暗い古着屋だって好きだ。ちょっと電車で出ればすぐに中野や新宿まで行くことができるし大き目の買い物だったら吉祥寺という選択肢もある。

秋葉原は「オタクを受け入れてくれる街」だったが高円寺は「全てを受け入れてくれる街」だとも感じている。高円寺ビギナーなのでこの解釈が合っているのか間違っているのかはまだわからないのだが。

駅前広場でベンチや地べたに座って酒盛りもしているし弾き語りを聴きながらお酒を飲むのも楽しい。駅前のベンチで知らない人と缶ビールで乾杯するのも良い。(お酒飲んでばっかりだな)

そんなこんなで今は高円寺に住んで良かったと思っている。

最初に住みたいと思った街が本当に住んで良かった街・住み続けたい街になるかはわからないので、これから上京して家を探す人たちは友達の家に泊まってみたり最初のうちは家具家電付きのマンスリーマンションで住んでみてその地域の雰囲気とかをお試ししてみるのが良いのかもしれない。

僕が好きな高円寺だって合わない人はとことん合わないと思うので。

 

結局高円寺に住んでいてもオタクなので今までと変わらない頻度で秋葉原に遊びに行くのだけれどたまに遊びに行くくらいがちょうど良いね、って街だと感じる。僕にとっての秋葉原は。

 

住みたかった街が好きな街になるとは限らないし、まったく考えてもいなかった街に住んでみたら結構好きな街になったり、住みたい街が後から出てきて実際に住んで良かった~!ってなることもあるし、住居決めって難しい。賃貸ですらこれなんだからマンション買うとか一戸建てとかになると相当の覚悟が必要になるんだろうな。

 

 

あと、

「住めば都」

結構その通りだと思います。100%ではないですが。対義語は住んだら地獄とかでしょうか。住まなくても地獄?

 

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by リクルート住まいカンパニー